3.測色とCCM(測色機のいろいろ) CCM補正、分析補正、基布補正
       
1.色合わせとは2.色見本CCM 3.測色・CCM 4.LabCCM 5.色予測・精度 6.その他・資料
染料の選択
4染料CCM
目的色選択
CCS(色検索)
試染補正
分析&基布補正
Labとは
色差dEとは
3染料色予測
CCM精度
基礎データ
条件等色



測色画面(クリックして、測色CCM画面が見れます!)

戻るには、ホームページ画面の上部左「←」をクリックします。

色合わせに測色機はとても便利です。
それは周りにある色を測色すればすぐにCCMで染料配合の%を手に入れられるからです。
しかし便利な反面、測色さえすればどんな色材でもCCM用に正確な染色情報となる誤解も生じてしまいます。
測色機及び測色の正しい知識を知ることが大切です。
(画面の測色機は、CM-3600d、パソコンは DELL VOSTRO Windows7です。)
 
     
☆測色機いろいろ ☆測色CCM操作 ☆測色機接続 ☆試染補正ほか ☆通信(資料配布) ☆リンク集


☆ 測色機いろいろ

 測色機について、一部はメーカのご協力を頂き、一部はカタログを使用させて頂きました。
 他にも使える測色機は多数あると思いますが、使用実績のある機種を取り上げています。
 測色用に色見本を調達する場合、測色機の測定窓を参考にして頂きたいものです。
 
 
 
@ マクベスカラーアイ CE-3100
 測定窓大 Φ25.4mm
 測定窓小 5×10mm
 W×H×D=27.9×38.7×71.1cm 25kg
  
 
 
 
 
 
 
A コニカミノルタ CM-3600A
 測定窓大 LAV:Φ25.4mm
 測定窓中 MAV:Φ8mm
 測定窓小 SAV:Φ4mm
 W×H×D=24.4×20.5×37.8cm 11.5kg
CM-3600dは現在販売されていません。
 
 
 
 
 
B コニカミノルタ CM-2600d
 測定窓中 MAV:φ8mm
 測定窓小 SAV:φ3mm
 W×H×D=6.9×9.6×19.3cm 670g
 測色機が大きく見えますが、実際は縦横高さ=約7x10x20cmの小さいポータブルサイズの測色機です。
 色見本帳など、色見本が台紙に貼り付けてある場合は、測色操作がしやすいです。
 多数ある測色機の中で、色彩計などと呼ばれる機種は、CCM用には向いていません。
 色彩計(積分球方式ではない!)ではCCM精度が低くなります。
Top

☆ 測色CCM操作

 測色CCM画面は、トップ画面をクリックして見れます。
 試料を測色すると、その色の値(三刺激値XYZ)が表示され、Lab値やその座標位置も表示されます。
 (サンプルCCMソフトでは、測色値はダミーデータとしております)

 
 
@ 「試料測色」をクリックします。
 ・最上段メニュー中央
 「試料をセットしてください。測定を行います。OK?」、で試料をセットしたら「OK」をクリックします。
 ・試料は、薄い生地の場合は4枚重ね、厚ては3枚重ねで測色するのがベターです。
 ・薄い生地での測色は、測色機の裏当て(黒・白)の影響を無視できなくなります。
  (測色理論では無限大の厚みとしています)
 初めて測色する場合、「VisualCCMソフト」から次の指示があります。
  「ゼロ校正を行います。ゼロ校正ボックスを取り付けてください。OK?」
  「測定器に白色校正板を取り付けてください。白色校正を行います。OK?」
   ただし、サンプルCCMソフトでは、測色の機能はカットしています。
 
 
A 測色データが表示されます。
 ・目的色(XYZ)にXYZ(三刺激値)が表示されます。XYZ値の背景色は試料の色です。
 ・色窓(左)に試料の色を表示します。D参照
 
  
 
 
 
 
 
 
B 染料選択
 ・3染料選択 今回は3染料を選択しています。
 ・他に第4染料CCMや多数または全染料選択などによるCCMが可能です。
 
 
 
 
 
 

CCCMを実行します。(実行ボタンをクリック)
  実行ボタンは画面中央下部にあります。
  実行ボタンは最上部のトップメニューにもあります。
 
 
 
 
 
D CCM結果の表示
 ・色窓(右)にCCM結果色を表示しています。(色窓左は目的色)
 
   
 ・「CCM/CCS]コマンドで、CCM結果の詳細を表示します。(左画像をクリック)
 ・通信(資料配布)のコーナーでも、同じデータを紹介しています。(CCM結果の出力例)
 
Top

☆ 測色機接続

 サンプルCCMソフトでは、測色機能はありません。ここでは「Visual CCM ソフト」での説明になります。

 パソコンWindowsXpまでは、RS232Cという接続口があります。
 Windows Vista,Windows 7,Windows 8.1のパソコン接続口はUSBです。
 このUSB接続口には以下のケーブルを介して接続することができます。

 以下のパソコンで接続確認済です。
  SONY VAIO windows98se,TOSHIBA DynaBook windowsXP,DELL XP,SONY VAIO windowsVista
  DEL VOSTRO windows7,SONY VAIO Tap20 windows8.1,NEC Lavie windows8.1
  以上の実績から、同じ系列なら他のパソコンでも問題なく使えると思います。

 測色機は、以下のメーカ製品で測色の実績があります。
  CM-1000,CM-508d,CM-2002,CM-2600d,MS-2020,CE-3000,CE-7000,ceXTH,CM-3600d

 測色機とパソコンを接続するとき、上述のケーブルが必要になりますが、接続時の注意点もあります。
  1.USB接続するため、パソコンのポートを確認し、CCMソフトでポート番号を設定する。
  2.必要なら、測色機のための関連ファイルを設定する。(例えば、CM-3600dではDLLファイルなどがあります)

 さて、測色機をパソコンに接続する場合、問題なくて当たり前、しかしできなければ頭真っ白の世界です。
 そこで、CCMソフト「測色・試料測色」をクリックした後のエラー経験をまとめてみました。

 1.ポート番号を間違えた。
  エラーメッセージ:Communication Error Function SioReset
  対応:ポート番号を確認します。
     パソコン画面から次をたどります。コンピュータ/プロパティ/デバイスマネージャー/ポート(COMとLPT)
     次を見つけたらポート番号は3です。Elecom USB-Serial Coneter(COM3)
     CCMソフトのsystemstart.txtで、ポート番号を3にします。

 2.測色機が必要とするファイルが欠けた。
  エラーメッセージ:測色機または通信ポートが正常ではありません
  対応:ファイルを確認し、必要なら補充します。
     (製造メーカにより、拡張子DLLが必要な場合があります)

 3.その他(考えられること) ケーブル、ドライバーソフト、測色窓の間違い、測色機の設定ミス(ボーレート等)
    
 
 ・エレコム USB PCtoシリアルケーブルとドライバーソフト(CD-ROM)
 ・コニカミノルタの推奨品
   ラトックシステム株式会社 USBシリアルコンバータ REX-USB60F
   Win8.1/8/7/Vista/XP/2000/Me/98SE(32ビット/64ビット両対応)
 ネットから購入できます。
  uc-sgt Windows98,me,2000.XP,Vista
  uc-sgt1 Windows98,me,2000.XP,Vista,7,Windows 8.1
Top

☆ 試染補正(ただいま準備中!)

 CCMにより得た染料配合%で染めた試料(生地、糸)がある場合、それを試染測色して補正することができます。
 いまいちの染め上がりのとき、多くは満足な結果が得られます。(試染測色のとき、併せて元の目的色も測色します)


☆ 分析補正(ただいま準備中!)

 染料の特質などもあって、染料濃度を一定の割合で修正するとよい結果が上がる場合に有効です。
 捺染の場合などは、Y = aXX + bX + c の補正係数を事前実験で求め、各染料に登録しておくと、よい結果が得られます。
 実験の手間が大変なので、16〜30程度の染めで係数を求めるよう、計画的に実験します。
 (単純に10%増量の場合は、a=0,b=0.1,c=0とします。)


☆ 基布補正(ただいま準備中!)

 染色する生地(基布)が、黄変などしていて染料基礎データの白布より変化している場合に、基布測色をします。

Top

☆ 通信(資料配布)

  • CCM結果の印刷

     サンプルCCMソフトでは、測色ダミー値(三刺激値XYZ)となります。
     CCM結果・テキスト出力の例


     最初に測色機を操作する場合は、ゼロ校正・白色校正の操作があります。(Visual CCM ソフト)
     CCM結果・テキスト出力の例(測色機校正経過付き)


    Top

    ☆ リンク集&測色機情報

    ○測色機関連リンク
  • 分光測色計・色彩色差計 CM-3600A コニカミノルタ株式会社
     360〜740nmフルレンジの波長範囲を10nmピッチで測定。ファインダにより、座ったままで測定位置の確認ができます。

  • 積分球分光光度計 CE-7000A サカタインクスエンジニアリング株式会社
     360〜750nm(10nm間隔)、6インチ径の積分球

  • 色彩のあれこれ 色見本の測色
     測色した各種の色見本を見れます。(CM-2600dを使用)


    Top