2.色見本帳によるCCM(見本帳のいろいろ) 、CCS(色検索)
       
1.色合わせとは2.色見本CCM 3.測色・CCM 4.LabCCM 5.色予測・精度 6.その他・資料
染料の選択
4染料CCM
目的色選択
CCS(色検索)
CCM補正
分析&基布補正
Labとは
色差dEとは
3染料色予測
CCM精度
基礎データ
条件等色



色見本帳全体画面(クリックして、CCMの目的色200番目、最終画面が見れます!)

戻るには、ホームページ画面の上部左「←」をクリックします。

色見本は染色や捺染するときの目的色(Target)に利用されます。
 このとき色見本のみの場合もあれば、色彩情報や染色情報(染料配合%)も含めた見本帳もあります。
 CCMでは、色彩情報(XYZやLabなど)があると、即CCMが可能になります。

     
☆色見本CCM ☆色見本のいろいろ ☆色検索(CCS) ☆通信(資料配布) ☆リンク集


☆ 目的色多数のCCM


  多数の目的色があるときは、ファイル(目的色ファィル)にまとめておき、一挙にCCMをすることができます。
 この時のCCM結果は、必要に応じてファイル(同じ目的色ファイル)に記録することができます。
 もし、一つの色につき多数のCCM結果がある場合は、色差(dE)の最小の場合を記録します。
 このようにしてできた染料処方のある目的色ファイルは、RCL(リアルタイム・カラー・ライブラリー)で利用することもできます。

 このCCM操作はビデオで参照できます。(ただ今準備中)
 
@ 多数の目的色を選択します。
 ここでは「全選択」で全ての色、200色を選択しました。
 「選択データのクリア」により、選択を白紙に戻せます。
 
 実用CCMソフトでは、目的色のファイルを変更して、自前のファイルでCCMができます。
 この場合、色数が数千に及ぶ場合も、一挙にCCMを実行できます。
 
 
A 最初の色見本が色窓(左)に表示されます。
 色の見え方は背景に影響されることがあります。
この場合、明度や色彩を変更して調整できます。(色窓の右端、明度や色を選択する)

  色窓(左)にはCCM実行中に順次表示され、最後に200番目の色を表示して終了します。
 
 
 
B 染料選択
 ここで染料選択を4以上〜全てでも構いませんが、後述とします。
 CCM結果は、[染料の全組み合せ]x[目的色数]となります。
 
 特定の3染料選択のみで200色全てによい結果を得るとは限りません。(E参照)
 この場合、他の「染料の組み合せ」を選ぶことになります。
 染料の組合わせが面倒なときは「全選択」とします。
 CCM結果は多数になりますが、「表示限度」で絞り込むことをお薦めします。
 

CCCMを実行します。(実行ボタンをクリック)
  実行ボタンは画面中央下部にあります。
  実行ボタンは最上部のトップメニューにもあります。
  200色の目的色の場合でも、瞬時に結果がでます。
 
 
 
D 最終のCCM結果を表示しています。
 左の画像をクリックして、鮮明画像を見れます。
 
 
 生地重量(Kg)をあらかじめ入力しておくと、染料計量値(g)も表示します。
 生地重量が大きな値の場合、染料%が0でも、染料計量値が表示される場合があります。
 通常これは無視してもよいかと思います。
 
E 画面トップメニュー中央の「CCM/CCS結果」から全てを表示できます。
 左の画像をクリックして、鮮明画像を見れます。


 今回のCCMでは、表示個数200、表示限度1としました。
 そのため、色差1以内のCCM結果は、83件見つかり、CCM画面は色番a197で終わっています。
 83件全ての結果は、<通信>で閲覧可能です。
 残り117件は他の染料の組み合せが必要になります。(→全染料選択で対応)
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☆ 色見本のいろいろ(一部準備中!)

  人間が識別できる色数が数万〜数十万と言われるなかで、全ての色見本を揃えることは物理的に不可能です。
 そのため全ての色の中の一部について、自社で作成したり、また購入したりします。
 CCMでは、これらの色見本を測色して、付加情報とすることが必要です。
 測色における観点から色見本の問題点を整理してみます。







a.生地見本(スワッチ) b.色見本帳 c.色カード(印刷) d.試染帳 e.糸巻・糸束 f.印刷誌切り取り

  • a.生地見本(スワッチ)
     綿、ポリエステル、ウールなどを染めてカラースワッチとしたもので、測色の際は精度向上のため、
     4重に重ね折りて計測します。
     実例として、染色した生地を測色し、碁盤の目状に配置(←クリック)して見ました。(綿-反応染料,色数2000)
     まだCCMとは直接に連動していませんが、個々の色をクリックして三刺激値XYZ取り出せるようにしてあります。

  • b.色見本帳
     カラーウワッチを少し小さく色窓とし、一覧表に貼り付けたものです。色全体を俯瞰するとき便利ですが、貼り付け台紙が測色に影響するため、重ね折りの測色に比べて精度が低下します。

     
  • c.色カード(印刷色紙)
     色見本賭しては廉価に入手できますが、染料ではなくてインクを使用しているため、同じ色に染色するには限度があります。

  • d.試染帳・段落ち色見本
     染色工場で作成されるもので、染料配合情報が含まれており、特に捺染工場では「段落ち」見本として多く利用されています。

  • e.糸巻・糸束
     糸染工場で作成されたり、見本帳にされるものです。測色には紙カード等に縦・横に3〜4重に巻重ねするのがよいでしょう。
     糸束の状態では、測色の再現性が悪くなり、測色時の発光源が漏れる心配もあります。

  • f.印刷誌切り取り
     色見本としては、てっとり早く手元のグラビア誌などから入手する紙片などのことです。デザイン側から捺染工場へ提示されることが多いようです。測色するには適さないことが多いです。

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    ☆ 色検索(CCS)

     色検索(CCS)は、目的色データファイルの多数の色の中から最も近い色を探し出します。
     色数が数十程度までなら、目視でも探し出せますが、数千の色数の場合は、色検索が有効となります。
     目的色データファイルに、染料情報(染料コード、染料濃度%)を登録しておくと、染色工場で利用できます。
     
      a. 色検索したい色情報(ここでは三刺激値X=55,Y=60,Z=40)を入力します。
        三刺激値は解りにくいので、Lab座標から色指定することをお薦めします。詳しくは「4.Lab座標CCM」で説明します。

      b. 入力した値は、即色窓(左)に表示されます。「CCS」ボタンをクリックして色検索を実行します。
       (a.図の右側に「CCS」ボタンがあります)

      c. 色窓(右)に色検索結果の色番号(ここではa20)と色が表示されます。

      d. 色番号(a20)の情報を表示します。入力したデータとは色差(dE)2.0であったことが分かります。
       (a20には染料情報が含まれていないので、unkonwn dye stuffとなっています)





    a.目的色データ入力とCCS実行 b.目的色表示 c.検索結果の色番号と色表示 d.CCS結果データ
     上の図ををクリックして、鮮明画像を見れます。
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    ☆ 通信(資料配布)

  • CCM結果の印刷

     CCM結果・テキスト印刷 目的色3件の例

     CCM結果・ハイパーテキスト印刷 目的色3件の例

     CCM結果・テキスト印刷 目的色200件の例

     CCM結果・ハイパーテキスト印刷 目的色200件の例

     CCM結果色・CCM色の一覧表(24色のみ)印刷 目的色200件の例


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    ☆ リンク集&色見本情報

    ○色見本関連リンク

  • 色彩のあれこれ 色見本の測色
     SCOT210PのCM-2600d計測色見本などを閲覧できます。

  • 株式会社カイガイ SCOTDIC 2300 COTTON スワッチBOX 他
     色見本帳の販売、見積もりして頂けると思います。

  • DICカラーガイド 日本の伝統色など
     印刷紙、マンセル値、インク配合比

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